こんにちは!旅好き獣医師のこんです。
僕は今まで、25カ国を旅してきました。(2025年6月現在)
今回の記事では、僕がインド・デリーを訪れた際に実際に遭遇した詐欺2つを紹介します。
どちらも旅行者がターゲットにされやすい典型的な手口で、運が悪ければトラブルに巻き込まれていた可能性もありました。
インドは日本人の旅行者、特にバックパッカーには人気ですよね。
「行くと人生観が変わる」などと言われておりエネルギッシュで刺激的な街ですが、人々がとにかくフレンドリーで、いろんな人に話しかけられます。
しかし、中には騙そうと企んでいる人もいます。そんな詐欺師は旅行者の不安や無知につけこんで、優しいふりをして近づいてきます。
今回紹介するのは、
- タクシー詐欺
- デモ詐欺
の2つ。僕の体験を読むことで、同じような被害を回避できる人が1人でも増えたらうれしいです。
詐欺①:タクシー詐欺 ~マイフレンド地獄~
◆ 詐欺の流れ
デリーの街中には、「リキシャ」と呼ばれる簡易なタクシーがたくさん走っています。白タクみたいな感じですね。
リキシャに関しては下の記事で詳しく解説しています。

デリーの空港を出た瞬間から、リキシャドライバーや案内人を名乗る人物に声をかけられます。彼らはとてもフレンドリーで、まるで旧友にでも再会したかのように話しかけてきます。
「マイフレンド!マイブロ!どこ行くの?連れてってあげるよ!」
ここで心が揺れてしまったらアウトです。彼らは観光客に高額な運賃をふっかけるプロ。日本人にとっては安く感じる金額でも、実は相場の5〜10倍ということもザラです。
金額に同意して乗った後も安心できません。目的地とは全く違う場所に連れて行かれたり、支払い時に言ってたのと違う金額を要求されたりします。
◆ 実際の体験談
空港からホテルへ移動する際、Uberが捕まらずオートリキシャに交渉しようとしました。最初に提示された金額は、Uberの5倍以上の値段でした。に提示された金額は、Uberの5倍以上の値段でした。
交渉の末に「言い値の半額」で乗りましたが、しばらく走ったあとにドライバーから
「この先の道は警察に封鎖されていて通れない。パスが必要だ。オフィスに寄って発行してもらう」
とのこと。
即座にスマホでルート確認。Googleマップでは普通に通れる道。明らかにおかしいと思い、「降ろしてくれ」と伝えると、
「ノーノー!マイフレンド、心配いらない!あと5分!」
と引き止めてきましたが、無視して少し強めの口調で降車を要求しました。
しぶしぶ止まったリキシャから降りると、最初に交渉した金額以上の料金を要求されましたが、最初に合意した金額のみ私、その場を去りました。
その時の詳しい記事はこちら!
詐欺②:デモ詐欺 ~不安を煽る巧妙な話術~
◆ 詐欺の流れ
駅周辺や有名観光地では、警察官や駅員のような格好をした詐欺師が近寄ってきます。
「この先ではデモが起きていて危険です。通るにはパスが必要。オフィスで発行しますから、ついてきてください」
こう言われると、旅行者としては不安になり、ついて行ってしまいそうになります。
◆ 実際の体験談
私が引っかかりかけたのは、空港からメトロでデリー駅に到着後、安宿が集結しているパハールカンジに向かう道中でした。高架を渡っている途中で駅員風の男に声をかけられました。
「この先はデモ中で通れない。危険だし、ホテルに行くには許可証が必要」
と言われました。
最初は信じて話を聞いていましたが、後に挙げるようなキーワードがいくつか出てきて、ふと周囲を見渡すと現地の人は普通にスルーして歩いていました。
そこで一気に冷静さを取り戻し、そのまま無視して進みました。
もし言われるままついて行っていたら、”ツアーオフィス”などと称した部屋に軟禁され、法外な金額を請求されていたかもしれません。
その時の詳しい記事はこちら!
◆ 注意すべき詐欺キーワード
インドを旅していて、騙してくる人がよく使う「詐欺キーワード」があります。
- 「この道は通れない」
- 「通行パスが必要」
- 「オフィスでパスを発行する」
- 「あなたのホテル、電車が休業中だ」
- 「電話で予約を確認してあげる」
これらの言葉が聞こえてきたらアンテナビンビンにして構えていきましょう。
最後に:詐欺を避けるための心構え
インド・デリーでは、”親切な人”ほど警戒すべきです。
本当に信頼できる相手は、こちらから話しかけない限り、あまり積極的に関わってきません。
インドでは積極的に助けようとしてくる人は、まず疑うこと。
✅ 詐欺防止チェックリスト
- 積極的に話しかけてくる人は疑う
- 料金は必ず事前交渉
- リキシャでは常にマップを開いておく
- 詐欺キーワードを覚えておく
事前に情報を知っているだけで、かなりの詐欺を回避できます。私の失敗体験が、これから旅する誰かの役に立ちますように。
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